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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
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#228 空前舌後

 日本語は五十音で構成されているが、「シャ」「チュ」「ミョ」などのふたつの音の組み合わせによって生まれる音も使われている。これらの複合音は、辞書では「短音」というれっきとした分類名がある。加えて外来語全盛の今日では、それら以外の複合音もよく使う。「ティ」という音は短音としては分類されていないが、「ティー」「ディスプレイ」などの語として、岩波国語辞典に登録されている。
 ん? なんの話題なのだろう。

 さて、最近の言語表現では「ワン・トゥー・スリー」「ドア・トゥー・ドア」「トゥデイズ・ドキュメント」のように、「トゥ」という音が英語と和製英語?の混合型としてよく使われる。ところが、「トゥ」という音で始まる語は国語辞典には登録されていない。
 このことから、「トゥ」という音は、日本ではかなり歴史が浅い音であることが伺われる。そのせいか、発音できない人がいる。

 この「トゥ」という音を発音することは、実は管楽器の演奏にとって非常に重要なのだと言えば、経験者はピンとくるだろう。管楽器を吹いたことがない人は、フルートやオカリナは「フー」というように息を入れるものだと思っている。が実際は「トゥー」と、息の出し始めに舌で「トゥ」という音を加えているのだ。これは「タンギング」といって、管楽器演奏の基本中の基本だ。ちなみに、この「トゥ」は無声音といって子音だけの音(t)なので、実際に「トゥ」という音が聞こえるわけではない。

 これまで多くの人にオカリナを指導してきて、どうしてもタンギングができない人が何人かいた。
「オカリナを置いて、口で『トゥ』と言ってみ」
 が、口からつばのしぶきが飛び散るだけで、どうしても「トゥ」が言えない。あげくの果てに
「オカリナってどうあってもこうやって吹かなければいけないものなのかよっ」
 と噛み付かれる始末。

 こんな具合だから、多くの人にとっては、「トゥ」「ル」「トゥク」などのようにタンギングに変化を付けるなどということは特殊技能あるいは神業のごとくに見えてしまう。
 これでいいのか。いいわけない。

 タンギングに表情が付けられないのは、メロディーをどのように吹きたいのかというイメージが希薄であることがもっとも大きな原因ではなかろうか。
 もうひとつの原因は、力みすぎることだろう。「オカリナを吹くのじゃ。なにがなんでもうまく吹くのじゃ。たった今そう吹くのじゃ」とばかりに力んでしまうと、舌も口元も胸ものども固くなって、音はにごる。かすれる。

 で、ある者問うて曰く。
「どうすればイメージを持てるのじゃ」
 う〜む、なんというムズカシイご質問じゃ。この答は次回に。

 まずは、きわめて具体的なタンギングのチェック法を。オカリナは持たずに、口だけで。
「トゥー」と息を出したときに「シュー」とかすれたような音がするのはダメ。出だしに「トゥ」と「シュ」が混ざったような音がするのもダメ。音のかすれの原因になる。胸やのどに力が入りすぎてませぬか。
 やわらかな「トゥ」のあとは、クリアーな「フゥーーー」という音が残るのがよい。上半身から無駄な力を抜いて軽く吹けば、できます。息を前へ前へと送り込もうとせずに、尾てい骨から吸った息を頭のてっぺんから気持ちよく抜くように。
「尾てい骨から息を吸えるはずがないし、頭のてっぺんから息が抜けたら死んでしまうじゃないかっ」
 ・・・まあ、そう言わずに。

 舌を前へ前へと出そうとせずに、オカリナには空気だけ送り込んで、舌はそっと下の歯の後ろに付ける。「空前舌後」の技とでも申しましょうか。
 オカリナの穴に舌が入り込んで抜けなくなったら、笑われるだろうな。

 おしまい。 
08.03.22 
「春の庭にはこの花がオススメ」と、スイセンの言葉。
水仙

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演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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